本日愛媛県東温市にお住いのY様邸の屋根瓦塗装工事にお伺いしました。築40年程のお家で20年ぶりの塗り替えになります。屋根に使われている瓦は和型のセメント瓦です。セメント瓦とは1970年代から1980年代に流行したセメント製の屋根瓦のことで、陶器瓦より価格が安く製造しやすいため、住宅不足が顕著だった高度経済成長期に広く普及しました。伝統的な陶器瓦のフォルムと同じかたちなので、陶器瓦と見分けにくいです。見分け方は陶器瓦は釉薬(うわぐすり)によって表面がガラスのような層でコーティングされています。一方、セメント瓦は塗装で着色されているので、表面がザラザラし、年月の経過とともに色褪せてしまいます。
屋根の洗浄作業
長年溜まったコケや汚れを1度きれいに洗い流してあげます。新しい塗膜の密着度が落ちないようにするための大事な作業です。
下塗り(シーラー)を塗布していきます。
下塗りを行っていきます。使用した塗料は日本ペイントの1液ベストシーラーです。シーラーの役割は接着です。上塗りする塗料と、下地(瓦)を接着するために使います。接着する効果以外にも凹凸を埋めて、表面を平らにする役割もあります。
刷毛どりをしていきます
棟瓦付近などローラーでは塗りにくい場所を先に刷毛で塗っていきます。
中塗りを行います
前工程で塗ったシーラーは色が透明なのでわかりにくいですが中塗りでは仕上げの色となる塗料の1回目をローラーで塗っていきます。使用した塗料は日本ペイントのファインパーフェクトベストのダークグレーです。セメントの素地がかなり出てしまっているので塗料の吸い込みが激しく、中塗り1回だけだと仕上がりにムラが起こってしまうので、中塗りの後に上塗りを行う必要があります。あとはメーカーからの施工仕様に塗膜の厚みの指定があるので、ガイドラインに沿った仕上がりにするためでもあります。
後は、塗料が乾くまで時間を置くので今日の作業はここまでです。明日は上塗りと細かい場所のタッチアップで仕上がりとなります。朝から屋根が乾いていてくれたら作業もスムーズに行えるので助かります(^◇^)
この時期はお家の立地条件によっては、お昼頃まで屋根が乾かない事もあるので、職人は1日の段取りを円滑に進めれるように頭を使います((+_+))
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引き続き現場レポートに施工状況をアップしていきますのでご覧ください。