トラブルの多いパーツ、棟板金とは?
棟板金とは屋根の尖っているところをカバーするように設置されている金属片のことです。屋根材の継ぎ目部分になるところを覆う目的で設置されているものです。そんな棟板金ですが、実は建物の中でもトラブルの多いところなのです。実際に修理したことがある人しかピンとこないと思いますが、急に屋根から棟板金が落ちてきた!剥がれてしまった!と言うお問い合わせは多いのです。それだけ身近な屋根パーツなのです。
今回は棟板金のトラブルで多い、浮きや剥がれの原因と対策について解説をしていきたいと思います!
棟板金が剥がれる原因は?
棟板金が剥がれる原因は主に以下の3つです。
①気温の変化
棟板金は金属でできています。金属には暖かい時には膨張し、気温が低い時は縮むという性質があります。なので、天気によって棟板金も膨張したりしなかったりするわけです。そうやって伸縮を繰り返しているうちに徐々に釘が浮いてきてしまうのです。
②強風などに煽られて浮く
棟板金は屋根の一番上にあるので、風邪の影響を受けやすい位置にあります。多少の風を受けた程度であればすぐに棟板金が外れたりすることはありませんが、何年間も風の煽りを受続けた結果、徐々に釘がゆるむ原因になります。何年もそんな影響を受け続けている中で強風が吹いたりすると、その衝撃に耐えられずに剥がれてしまうこともあります。特に台風が通過したあとなどは注意して見るようにしましょう。
③貫板の劣化
棟板金は下にある貫板に鉄釘で固定してあります。この固定してある貫板が腐ったり、劣化してしまうと釘が抜け落ちてしまいます。
では貫板の劣化はどこから来るのかと言うと、釘の浮きが原因であることが多いです。釘の浮いたことであいた隙間から雨水が侵入し、貫板を腐らせてしまいます。貫板は木製なので、水分に弱く、侵食した箇所はどんどん広がっていってしまいます。その結果、最悪の場合、建物の根幹部分に当たる柱などを侵食してしまい、屋根だけでは済まないほどの大きな改修工事が必要となってしまいます。
あまり知らない方も多いのですが、実は棟板金は屋根パーツの中でも雨漏りの発生原因になることが多い箇所です。そのため、屋根のパーツの中でも特に注意して見る必要があるのです。また、貫板の交換から費用が跳ね上がる傾向があります。なのでできれば貫板を交換しないで済むように早めに点検や修理依頼をした方が費用も安く済みますし、工事も軽く済みます。
棟板金の補修工事の内容
①釘の打ち直し
釘が抜けてきていたり、緩んでいる場合は打ち直しをおこないます。
②貫板の交換
貫板が腐ってしまっているとその上から棟板金を釘で固定することができません。腐っている場合は貫板を交換します。
③棟板金の交換
棟板金自体は金属なので、劣化が激しくなければ塗装で補強して使用することもできます。しかし、劣化が激しい場合は棟板金そのものを交換することになります。
④必要であればカバー工法や屋根葺き替え
棟板金だけでなく、屋根自体劣化が激しい時には既存の屋根の上から新しい屋根を被せる屋根カバー工法や、屋根を取り替える葺き替え工事を行うこともあります。
棟板金の浮きや剥がれを防ぐためには
自己補修はせず、業者に頼む
棟板金の剥がれがあるときの対策で、自分で直すという方法も一応ありますが、プロからするとこれはおすすめしません。棟板金は屋根のなかでも最も重要なパーツであり、そこを下手にいじってしまうと、かえって雨漏りの原因を作ってしまう可能性もあるためです。
結局最後に業者に依頼するとなると、作業が複雑になり、金額も高くついてしまう可能性があります。無理に自分でいじったりせず、業者におすすめするのが一番安く、手間なく修理する方法になります。
定期的に点検を受ける
もう剥がれてしまったら補修するしかないのですが、できるなら事前に防げたら一番です。屋根の棟板金は10〜12年に一度程度は点検をしたほうがいいとされています。屋根材自体の耐久性がどれだけ高くても、棟板金を固定している釘の耐久性はどの屋根材も変わりません。せっかくのご自宅に雨漏りを発生させないためにも定期的に点検をするようにしましょう。
当社は無料相談を行っています。直接お客様のお宅に伺い、無料点検をさせていただきます。棟板金の浮きや剥がれの点検や、ご心配であれば雨漏り調査も行っています。相談費や出張費は一切かかりませんし、無料点検をご依頼されたからといって無理に営業することもありません。是非一度ご連絡ください。
まとめ
棟板金はあまり馴染みのない方も多いと思いますが、持ち家がある方は知っておいた方がいい知識です。大切な家を綺麗に長持ちさせたい方、雨漏り発生の余計な心配をしたくない人には覚えておいて欲しいです。棟板金以外にも心配なところ、聞きたいことなどありましたら無料相談にていつでもご連絡ください!