愛媛県今治市にお住いのO様よりベランダ部分からの雨漏れ相談のご依頼を受けましたので、現地調査にお伺いしました。築40年程のお家になりますが、ベランダの防水処理は今まで行ったことがないそうです。
ベランダの現状
現状の防水のタイプはシート防水(ゴムシート)になっています。防水の施工方法はいくつかありますので、メリット、デメリットを含めてご紹介します。
ウレタン防水 名前の通りウレタンと呼ばれる樹脂を液体状にして塗り、防水層を形成する工法です。
メリット
コストが安い・防水層が軽量で建築物に負担をかけない・複雑な部位への使用が可能
デメリット
乾燥期間が各工程で必要なため工期が掛かる・定期的(7~10年毎に)にトップコートを塗布する必要がある
シート防水 塩化ビニールやゴム製のシートを専用の接着剤や機械で施工箇所に固定し、水の侵入を防ぐ工法です。
メリット
コストが安価・伸縮性も高く耐候性にも優れる・工事期間が短い
デメリット
複雑な形状には採用しにくい・施工者による精度のバラツキが生じる
FRP防水 液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合し、この混合物をガラス繊維などの補強材と組み合わせて一体にする工法です。
メリット
強度が大きく軽量、耐水性、耐熱性、耐久性に優れる・均一な厚みで施工可能・すぐに乾くので工程が短い
デメリット
コストが高い・臭いがきつい・湿気や化学反応で硬化するため外気温に左右され易い
シート防水の劣化
経年の劣化によりシートがめくれあがってしまってます。
雨水が入り込んでしまいシートが剥離してしまい浮いてしまっています。
防水シートに異常がある部分の下のコンクリートには雨水が廻ってしまい爆裂を起こしてしまっています。
雨漏れを起こすことによって、違う場所にまで不具合が起こってしまうので、なるべく早めのメンテナンスをオススメします。
お客様に写真で確認してもらいながら、現状の説明と修繕方法をご説明させていただきました。
ご予算や、状態に応じてのご提案になり、お客様と今後色々と相談を重ねながら、お家に合ったベストな施工方法を一緒に考えて行きます。