現場レポート

2022年3月8日更新

愛媛県今治市H様邸にてセメント瓦の塗装工事を行っております。

愛媛県今治市にお住いのH様邸にてセメント瓦の塗装工事を行っております。築45年程のお家ですが、屋根の塗り替えは25年振りだそうです。以前の塗膜は完璧に剥がれ落ちてしまい、セメントの素地が剥き出しになってしまっていました。セメント瓦とは1970年代から1980年代に流行したセメント製の屋根瓦のことで、陶器瓦より価格が安く製造しやすいため、住宅不足が顕著だった高度経済成長期に広く普及しました。伝統的な陶器瓦のフォルムと同じかたちなので、陶器瓦と見分けにくいです。見分け方は陶器瓦は釉薬(うわぐすり)によって表面がガラスのような層でコーティングされています。一方、セメント瓦は塗装で着色されているので、表面がザラザラし、年月の経過とともに色褪せてしまいます。雨が降った際に少しづつセメントの表面が削れてしまい、雨樋に砂のようなものが、詰まってしまい、雨が降るとオーバーフローしていたようなので、まずは雨樋の掃除からさせて頂きました。

施工前

コケも所々生えています。

コスリ作業をしていきます。

細かい部分をブラシを使ってコケやホコリを落としていきます。

下塗りを塗っていきます。

下塗り(シーラー)を行っていきます。使用した塗料は日本ペイント1液ベストシーラーです。シーラーの役割は接着です。上塗りする塗料と、下地(瓦)を接着するために使います。接着する効果以外にも凹凸を埋めて、表面を平らにする役割もあります。

下塗り施工後

下塗りは無色な為見た目ではわかりにくいですが、中塗りからは仕上げの色を塗っていきます。

中塗りを塗っていきます。

棟瓦付近などローラーでは塗りにくい場所を先に刷毛で塗っていきます。

中塗り施工後

 

前工程で塗ったシーラーは色が透明なのでわかりにくいですが中塗りでは仕上げの色となる塗料の1回目をローラーで塗っていきます。使用した塗料は日本ペイントファインパーフェクトベストのJブラックです。セメントの素地がかなり出てしまっているので塗料の吸い込みが激しく、中塗り1回だけだと仕上がりにムラが起こってしまうので、中塗りの後に上塗りを行う必要があります。あとはメーカーからの施工仕様に塗膜の厚みの指定があるので、ガイドラインに沿った仕上がりにするためでもあります。後は、塗料が乾くまで時間を置くので今日の作業はここまでです。明日は上塗りと細かい場所のタッチアップで仕上がりとなります。最近は気温も上がってきて、朝から屋根が乾いてくれるので作業もスムーズに行えるので助かります(^◇^)

 


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